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2016.11.28 Mon

ヒロアカNo.117 てめェの“個性”の話だ 感想


20話ぶりです すごい!

かっちゃんがあまりにも妄想考察のしがいがある男すぎて慌てて書きました。
語りがいのあるキャラは大好きです。体調不良を連れてくるところ以外は。


◆爆豪勝己の視点で見た世界
今回はひたすらかっちゃんが喋り倒す回でしたね。
かっちゃんは直情型で短絡的に見えて、意外とよく考えている……とはこれまでのストーリーでも度々描写されてきましたが、口から吐き出す言葉は大抵暴言ですし、難しいことを考える時はすぐに黙ってしまうので、今回あまりにも自分の内心を吐露していて逆に驚きました。
滅多に口割らないかわりにひたすら嘘吐かない男ですね、ほとんど不安みたいな弱い部分までさらけ出すとは予想外……。
感想を一言でまとめると「お前は本当に頭がいいな! しかし大馬鹿だ!!!」です。理由は憧れの話で。
オールマイトからデクくんへの個性の譲渡については以前から察している風でしたが、オール・フォー・ワンを絡めてきたのには驚きました。ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの関係にもこれあと一つでもヒントあれば推測始めそうですね。

そして肝心のかっちゃんの独白の内容ですが……これはかっちゃん視点で考えないと理解しにくい理屈でしょうね……。
今回彼はデクくんが口をはさんだ時以外静かな態度を通していたので、単純な八つ当たりではなく、デクくんと、それから自分自身に決着をつけにきたように思います。
これまで比較的静かにしてきた間、ずっと一人で考えて、納得のいく結論を出すにはこれしかないと感じたのでしょうね。
幼少のかっちゃんがデクくんに感じた得体のしれない恐怖はそのままデクくんのヒーロー性で、長いことかっちゃんはデクくんを虐げることでそこから目を逸らしていたんだろうと思いますが、今の彼にはその恐怖の正体が「ヒーローとして自分に足りないもの」「デクは持っていてオールマイトはそれを認めたもの」に繋がるはずだとわかっていて、それを確かめたかったし確かめなくては自分に成長はないと思ったのでしょう。そこまではその通りだとは思います。


◆闘う理由
主人公を呼び出して場所を変えて真剣勝負を挑むライバルキャラを見るのはこれで三度目です。
なお今までの二人は見事主人公とは敵対勢力に入りました。不穏すぎ。

いきなり勝負を挑み始めたのにはお前またかよ! と一瞬思いかけましたが、どうも今回は雰囲気が違いましたね!
これまで誰かと戦闘になったり勝負を吹っ掛ける時の彼は必ず「相手を完膚なきまでに打ち負かして俺が完全勝利する」ことが目的で俺の認めた勝利しかいらねえ、というのが基本スタンスでした。
しかし、今回の話では、おそらく初めて彼が「お前と一対一で勝負して今度こそ俺が上だと証明する」ではなく「お前の何がオールマイトに認められたのか確かめたい」と、勝敗以外を動機に戦おうとしているんですよね。
で、手段として戦闘を選んだ理由は単純明快で、たぶんデクくんは真剣勝負の真っ最中じゃないとまっすぐな言葉を届けてこないからだと思っているからなのではないでしょうか。海辺で殴り合う的な。そんな爽やかな展開ならよかった。
基本的にデクくんはかっちゃんに対して怯え癖がまだあるので意見はしたくないでしょうし、他のキャラクターに対しても戦闘中にははっきり自分の思ったことを主張するので、知りたいことが違えば有効的だったのかもしれません。
ただ、かっちゃんに足りないものはヒーロー精神的な部分で、それって頭でわかっていてもかっちゃんには心底理解ができない分野なわけで……こればっかりは価値観みたいなものですし、自分の中から湧いてこなければわからないし、戦いの中で見出せるとは思えない。もともとかっちゃんは自分が「こうあるべき」と思うこと以外しない人間ですし。

デクくんの方は応戦に戸惑ってはいますが、おそらくいつもの暴力とは意味が違うとちゃんとわかっているのでしょう。だからこそ余計に手が出せないかもしれません。
ただかっちゃんは全力のデクくんから言葉かあるいは何か答えになるものを欲しがっているので、難しいところです。
恐らく戦闘自体は途中で相澤先生なりオールマイトなりが入って止めにくるでしょうが、デクくんと先生たちの対応如何で今後のかっちゃんのメンタルと立ち位置が大きく左右されそうで心配です。

「今でなければダメなのか」「演習場でやればいい」というデクくんの反論は非常にもっともなのですが、かっちゃんの事情というか心情としては、「今」「全力で」やり合わなければいけないからリスクを取ってまでこうしているのでしょうね……。
このあたりは完全にかっちゃんの都合なわけですが、人間ってそういうものなので仕方なさはありますね……。
少し話が逸れますが、最初の戦闘訓練でオールマイトが「先生としては止めるべき。しかし君の見据える未来にこれは必須なんだろう」と言って、デクくんとかっちゃんの戦闘を止めなかったのと同じようなものなのではないかな、と私は思います。
あの時のデクくんが一歩を踏み出すためにかっちゃんとの真っ向勝負が必要だったように、今回のかっちゃんの行為も客観的に見て決して正しくはないにせよ、彼にとっては今ここでやらなきゃ意味がないし、正しくなくても必要だったのでしょう……。

個人的には、一巻でデクくんは、「かっちゃんだから」体が動いてしまったと思っているので(かっちゃんだとわかる前と知った後で態度が急に変わったため)、今度はデクくんがかっちゃんをヒーローにしてあげる番なのかもしれない……と思ったりもします。


◆二人の憧れ
ここの台詞、私が個人的に「彼がこう考えてしまっていたらどうしよう」と思っていた部分ドンピシャだったので解釈が合っていて嬉しいような悲しいような……このコマと一つ前のコマの表情が追いつめられすぎていて普通にきついです。
周りにどう思われようが自分だけを信じて生きてきたかっちゃんが初めて自分に疑問を持ったことは、成長のきっかけであると同時に一歩間違えれば自分の生き方の全否定になるので、ここで自分を殺してしまわないことを願います。
がむしゃらに上だけを目指す向上心やら絶対に勝とうとする闘争心は、彼が理想のヒーローになるためになくてはならない彼らしい要素であると思っているので、たとえここでヒーロー精神を身に着けても、代わりにそれらをなくしてしまったらその他大勢の普通のヒーローになってしまいそうなんですよね。
しかも彼が疑ってしまったのは、一番純粋だったはずの時期で、かつヒーローを目指したオリジンでもある「勝つ姿に憧れたこと」なんですよね……少なくともあの時点で幼いかっちゃんが抱いた憧れに正しい正しくないがあるはずがないので、そこを自分で信じられなくなってしまうのは本当に頭はいいのになんで……と思いますが、それだけ彼は普通に十六歳の未熟な少年で、デクくんと同じくらい彼の中でもオールマイトの存在は大きかったんでしょうね。
あとものすごく真面目で融通きかない性格というのは今週嫌というほど感じました。自分は間違っていたのか、という考えも、ストイックさが逆回転してマイナスに働いてしまったように見えます。

ただ、デクくんからかっちゃんへの憧れもまた、「どんな時でも勝者であろうとするから」であって、デクくんは救うヒーローとしてのオールマイトと同じようにに、絶対勝つヒーローとしてかっちゃんに憧れていたわけで、そこを否定してしまうと主人公の否定にも繋がってしまうわけです。
なのでうまいこと、どちらの憧れも正しいということをかっちゃんにわからせないといけないと思うのですが、彼は単純に言葉で投げかけられるだけではダメなタイプで、自分自身で納得できる理由で飲み込めないとならない性格に見えるのでなかなかに難航しそうですね……。
本来一番説得力があるのはオールマイトなのですが、「オールマイトがより優れていると思ったのはデクの憧れである」とかっちゃんが認識しているため難しいでしょうし、次点で彼が一定の敬意をはらっているであろう相澤先生でしょうか……。
意外だったのはこのシーンで、かっちゃんもデクくんのオールマイトへの憧れの根源を「救けるヒーロー」であって自分とは真逆だと認識していることでした。今日の話は幼馴染ならではのやり取りで、幼少の頃から同じものを見て違うことを感じ続けてきた二人だからこそなんだなあという感覚です。誰よりも分かり合えなくて、反面うまくかみ合えば誰よりも分かり合えるのかもしれんよ君たち……。
個人的にはかっちゃんは最初の戦闘訓練で負けたことはしっかり認めていて、もうデクくんの実力を決して侮ってはいないと考えていましたが、「石コロだと思っていた」発言でもうそうではないのがちゃんと見えたのは良かったです。

この幼馴染、匙を投げたくなるくらい色んなしがらみでこじれあってはいますが、オールマイトを挟んで正反対の似た者同士ですし、堀越先生が関係や成長をとても丁寧に描いてくださっているのでいつか背を預けて共闘できるようになればいいですね。
なんとなく、そのためにはどこかで「かっちゃんがデクくんを意識的に救ける」という過程が必要な気がしますが……先は長そう。
二人はプリキュア!マックスナード! って以前冗談で言ってましたが将来的にはうまいことそんな感じにお互いの長所を伸ばし合って支え合えるように落ち着いてほしいですね。


◆ルール違反の代償
過去幾度となく「みみっちい」と称されてきたかっちゃんがおそらく初めて明確な「作中でのルール違反」をした今回。
まあ処分は避けられんよなあと思いますし、デクくんも何かしらお咎めは回避できないと思います。
デクくんに関しては巻き込まれただけなので、一見とばっちりではありますが、以前相澤先生がハイツアライアンス入寮の際に「ルール違反をするとわかっていて止められなかったのであれば同じこと」と評価しているので、無罪放免ではないでしょうね……。
夜間に寮を抜け出すまではやめようよ、と諫めつつもついていっている段階にしても、例えば「二人じゃないきゃいけないならお互いの部屋ではだめなのか」なり、それでも無理やり行こうとするなら最悪相澤先生に直談判もできたのではないかと思うのです。
特に、デクくんは前回ルールを破って注意されている張本人ですし、規律を破る重みは本人が一番わかっているでしょう。
それでもついてきたのは、きっと彼なりに「かっちゃんに対して誠実でありたい」「真実は言えないけどちゃんと向き合いたい」という思いがあったのではないでしょうか。最初の戦闘訓練後の会話も、彼の誠実であろうとする心からきていますし。

一方でかっちゃんの方は、彼は今週意外と冷静だったので、見つかって除籍までは見越して覚悟している気がします。
これまでルールの大事な一線だけは越えずにやってきた彼らしくない行動ですが、それだけかっちゃんにとって今回の件は雄英の籍を賭けるほど必要だったのだと思います。
もしかしたら、ここで答えを手に入れられないのであれば除籍になったとしてもいいくらいには、ヒーローになるという夢に対して諦めはじめてしまっていたのかもしれません。
意外と打算的なところがあるので、敵連合に狙われている自分を退学にして野放しにはできないだろうという博打もあるのかもしれませんが、相澤先生はそういうところはきっちり見抜いて通さなさそうですからね。
相澤先生からせっかく信頼されていたのでこの野郎!という気分はありますし相澤先生にみっちり怒られればいいですが、彼はオールマイトとのやり取りを見ているので、処分はしつつも何らかの精神的なケアは取りそうな気もします。ルール違反への罰は何かしらしてくれないと困る。


◆敵サイド堕ち考察
これはまあ今までの描き方としてないだろうなと思いつつ、懸念点が一個。
ちょうどこの話が入るまさに一つ前の回がオールマイトとAFOの面会であって、そこでオールマイトはAFOの策について、死柄木さんにデクくん達を殺させることと予想しています。そしてほぼ間違いなくそれは間違った推測でしょう。
ではなにがオールマイトにとって一番堪えるか? という問いを考えた時に、「純粋な気持ちでヒーローを目指していた少年が、自分の行動がきっかけで心が折れ敵となり、希望に溢れていたはずの未来をなくしてしまうこと」が答えとして十分あり得る話なんですよ。
なのでいつか回収されるであろうそこについてはやや危惧しているのですが、反対に敵にサイドに行かない理由もたくさんあって、こちらのほうが個人的には納得がいきます。
一つは世界観の話になりますが、ヒロアカの世界でヒーローって民衆の支持が不可欠な職業であり、それを前提に考えると、一度でも敵になって対外的に露出したら将来設計において取り返しつかないと思うんですよね。
これまでの流れから、少なくとも最終的に彼はヒーローサイドには落ち着くと思うので、そのためには洗脳でもされる以外だと敵になるのはあの世界の民衆的にも読者的の心情にも厳しいものがありそう……。
彼はそもそも敵連合に対して良い感情や「強い」という評価を下していないですし、記者会見で見せられた雄英や相澤先生の姿を覚えていてなお裏切るほど性根は腐っていないと思うので、敵サイド加入については比較的平和だろうと信じたいです。



関係ありませんが私はずっとかっちゃんの出席番号17番でリバイス・ドラゴン(遊戯王)だ嫉妬のナンバーズかへえ……。と思っていたのですが、今回の話数も117(いいな)で偶然でしょうけど勘繰ってしまいました。
かっちゃんは自分の個性には誇りをもっていると思うので、個性伝承については別に嫉妬しないと思いますが、幼いころ憧れた人が、一緒に隣で憧れていた子を特別な一人にしたら多少は嫉妬心があってもやむなしかなあとも考えます。
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